約 2,614,540 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8238.html
前ページ次ページゼロのチェリーな使い魔 フリオニールが外に出ると、巨大な火の玉が目の前に迫っていた。 「な、なんだ!」 フリオニールは間一髪でそれを避けたが、廃屋に直撃し炎上した。 火の玉の飛んできた方向を見ると、尻餅をついたルイズ、杖を振り下ろしたキュルケ、 そして、その二人ではなく別の所に視線を移しているタバサがいた。 タバサの見ている方向をフリオニールも見てみると、そこには灰色の体で羽を生やした 悪魔のようなモンスターが両腕を体に巻きつけ、さながらビジュアル系バンドのような ポージングをして立っていた。 急いで3人の元へ駆け寄るフリオニール。 「どうしたんだ!」 「なななな、なんかキュルケがへへへへ変になった・・・」 動揺するルイズに代わり、タバサが冷静沈着に 「『先住魔法』」 と説明するが、その間にもキュルケはルーンを詠唱している。 『ファイアーボール!』 キュルケの杖から再び火の玉が放たれフリオニールに襲い掛かる。 素早くアイスシールドを装備し火の玉をガードする。先程のものより一回り小さかった為 何とか防ぐことが出来たが、熱がフリオニールの左手に伝わってくる。想像以上の威力だ。 すると、4人の様子を不気味な表情で静観していたモンスターが、突然、『コンフュ』の 魔法を唱えると、4人の頭上に無数のひよこが出現し円を描くように動き回った。 (くそっ!これがあの悪名高い『コンフュ』かっ!) フリオニールはミンウから『コンフュ』の存在を聞いていたが、実際に掛けられるのは初めてだった。 デルフリンガーを装備していないとはいえ、ワルキューレを破壊できるフリオニールの拳。 レディがこれを喰らったらひとたまりも無いだろうと不安に駆られる。 (掛かりませんようにっ!掛かりませんようにっ!) 祈りが通じたのか(?)フリオニールは無事であったが、今度はルイズが『コンフュ』の餌食になった。 ルイズは口角を限界まで上げてニヤリと笑うと、ルーンを詠唱し杖をタバサに向けた。 目が据わっている。 危険を察知したタバサは素早い動作で『ウィンドブレイク』を放ちルイズを吹き飛ばそうとしたが、 ルイズの爆発魔法と相打ちになってしまった。多量の砂煙が二人の間に舞い散る。 すると、今度はキュルケがルイズに襲い掛かり後頭部にエルボーを打ちつけた。 よろけるルイズだったが、返す刀で振り返りボディブローをキュルケの腹に見舞った。 取っ組み合いのケンカ(?)を始めるルイズとキュルケ。魔法の影響なのか素なのか フリオニールには判断がつかなかったが、 (このままじゃやばい!) 猛ダッシュでモンスターに接近した。 「キキーーーッ!」 モンスターはフリオニールを威嚇すると『ブリンク』の魔法を唱えた。 フリオニールは(くそっ!)と悔しがったが、8体に増えたモンスターを両手素手で殴りつけた。 しかし、ほとんどが分身に当たった為致命傷にはならない。 次の瞬間、 上空から無数の氷の矢がモンスター(達)に降り注いだ。巻き添えを食らわないように 必死に避けるフリオニール。 「ムキーーーッ!」 氷の矢を浴びたモンスター(達)は断末魔の叫びを上げると1体に戻り地面に倒れた。 我を取り戻したルイズとキュルケ。お互い衣服がはだけ髪がボサボサなのを確認すると、 「何よあんた、その格好!」 「あ、あんたこそ、く、口から血なんか流して!」 声をあげて笑った。 フリオニールはルイズとキュルケの無事にほっ、とするとタバサに近づき 「ありがとう。君が援護してくれたんだね。さすが『シバリエ』」 お礼を言った。タバサは無言で頷き、 「偏在」 とモンスターを指差した。『ブリンク』のことを言いたいのだろう。 話そうか否か逡巡するフリオニールであったが、馬車で待機しているはずのロングビルが タイミングよく一同の元へ戻ってきた。 「馬車へ戻る途中、魔物を見かけたもので心配になり戻ってきました」 「ああ、それならここにいる『シバリエ』が倒しました」 フリオニールがタバサを指差してロングビルに説明した。相変わらず無愛想(?)のタバサ。 「そうですか。では、私は馬車へ戻りますね」 ロングビルはそう言い残し再び馬車へ戻っていった。 そして、ロングビルが視界から消えて間もなく、高さ30メイルはあろうかという 巨大なゴーレムが瞬く間に生成されルイズ達の前に立ちはだかった。 「フーケのゴーレムよっ!」 「じゃあ、さっきのモンスターはフーケの!」 ゴーレムは慌てふためくルイズとキュルケに照準をに定め、踏み潰そうと足をあげた。 迫り来る足の裏を二人は辛うじて避け、阿吽の呼吸でルイズがゴーレムの胴体に爆発魔法を かけると、すかさずキュルケが『ファイアーボール』を軸足に狙いを定めて放った。 すると、ゴーレムの胴体の表面はえぐられ片足は膝下を焼き尽くされた。 (やった!) 心で歓声をあげる二人であったが、ゴーレムはバランスを崩して倒れる前に見る見るうちに 破壊された胴体と膝下を再生させた。 「ち、ちょっと、どうしたらいいの・・・」 動揺を隠せずうろたえるルイズにフリオニールは 「逃げましょう!」 と真面目な顔で叫ぶが、ルイズは鬼気迫る表情で 「そんなことできるわけないでしょ!」 自身に言い聞かせるかのように怒鳴った。全身はガタガタと震えている。 「そうですか」 フリオニールは往生際の悪い主人だな、と思いつつもルイズの是が非でも任務を果たそう というその心意気と勇気に感服し、対ゴーレムの作戦を練る為、頭をフル回転させた。 左手の紋章が淡い光を放つ中、フリオニールは一か八かの賭けに打って出ることにした (ギーシュの時といい肝心なところでバクチをするフリオニール)。 フリオニールはゴーレムに不敵な笑みを浮かべると、『スロウ』の魔法を唱えた(覚えたて。熟練度1-06)。 ゴーレムの頭上に光る球体が出現した次の瞬間、球体から一筋の光がゴーレムの頭に垂れると、 巨大な光る蜘蛛の巣となってゴーレムの全身を覆った。 蜘蛛の糸に絡まれ身動きが取れなくなったゴーレム。取り払おうと必死にもがくが、 もがけばもがくほど糸は絡まる。ゴーレムは終に動くのを止めた。 「なっ、何よあれ!?」 突如出現した蜘蛛の糸に驚愕するルイズとキュルケ。 「やっと見れた」 ぼそっと呟くタバサ。 「何を言っているんだ!さぁ行くぞ!」 動きを止めただけでゴーレムを破壊したわけではない。熟練度の低い『スロウ』なので 限界もあるだろう。フリオニールは一刻も早く現場から立ち去ろうと3人の少女に声をかけた。 すると、木の陰からロングビルが突然姿を現し、フリオニールの背中に狙いを定めて杖を向けた。 その姿を発見したルイズが 「危ない!」 と叫んだが、ロングビルの杖の先から濃い緑色をした大量の液体が噴出した。 しかし、液体はフリオニールの手前で止まり、回れ右をすると猛スピードでロングビルの 元へ向かっていく。 「ど、どういうことだい!?」 ロングビルは絶叫したが避けることが出来ず液体に飲み込まれた。 ロングビルが意識を失い地面に倒れると同時にゴーレムも消失した。すると、ルイズ達は 一斉にロングビルの元へ向かった。 「まさかミス・ロングビルがフーケだったなんて・・・」 キュルケは信じられないとばかりに頭を振る。 「生きてるの?レイラ・・・じゃなかったロングビルさん・・・じゃなかっ」 フリオニールはいたって冷静であるが言うことは頓珍漢になってしまっている。 「かなりの重症よ。残念だけど、もう助からないでしょうね」 自身の使い魔の言葉を遮りフーケに死の宣告を言い渡すルイズ。 しかし、何故、謎の液体はフリオニールに直撃せず杖の主の下へ戻ったのか? 不可思議な現象に一同首を捻る。 「とりあえず復活させますか」 フリオニールは捕縛用の縄をフーケに縛り付けると、『レイズ』の魔法を唱えた。 すると、上空から一人の天使が舞い降りてきてフーケの頭を撫でた。 「なんなのよ、もう!」 蜘蛛の糸の次は天使。「ダーリン」と呼ぶ男の理解を超えた行動に苛立ちを隠せないキュルケ。 「・・・・・・」 タバサは舞い降りた天使を興味深そうに見つめている。 天使が姿を消すとフーケは意識を取り戻した。 「うっ・・・とんだドジ・・・踏んじまったよ」 全身には謎の液体によるダメージが残っている為、言葉は途切れ途切れだ。 「とにかく、詳しい話は学院に戻ってからにしましょう」 ルイズの〆の言葉に頷く一同。タバサが口笛で使い魔の風竜を呼び、捕らえたフーケを 『レビテーション』の魔法で持ち上げ風竜の背中に乗せた。次いでタバサ、キュルケの順に乗る。 「乗って」 タバサはルイズとフリオニールに同乗を勧めた。 「馬車はどうするの?」 フリオニールはタバサに問う。すると、タバサは無言で風竜の首を叩いた。顔色の悪くなる風竜。 ルイズとフリオニールはそれを見てみぬフリをして風竜に乗るのであった。 前ページ次ページゼロのチェリーな使い魔
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/3665.html
957 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/12/23(水) 21 08 19 ID ??? 948 刹那「ガンダムだ。」 アムロ「お帰り刹那。おや、コウは?」 刹那「「「宿泊先の温泉と料理が気にいったのでシーマさんとしばらく逗留する。」とコウ兄さんが言っている。」とシーマさんがいったので置いてきた。」 ロラン「そうですか、それではしばらく戻ってこれませんね。」 刹那「ガンダムだ。」 958 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/12/23(水) 21 23 41 ID ??? そのころ コウ「こ……今度は何のプレイだ? どこから襲われるんだッ!?」 シーマ「うふふふふふふ、もう逃がしゃしないよ。さあ【最初】はこの体位でねえ」 コウ「ああああああっ!!」 『コノすれっどノ童貞喪失ハ決シテ!真実ニ辿リ着ク事ハナイ……』 シーマ「さあて…… ボウヤの【初めて】はアタシがこうしてあげるから……」 コウ「俺のそばに近寄るなあ────────ッ」 シーマ「なんだってえ?」 コウ「いえなんでもありませアッ──────」 『【童貞喪失】ガナイノガ【童貞】 コレガチェリーボーイ・レクイエム』 シーブック「なにやら嫌な予感がするんだけど」 ロラン「何の事ですか」 959 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/12/23(水) 21 29 08 ID ??? ヒイロ「・・・いいのか?」 シーブック「全額シーマさん持ちなんだろ?いくらなんでも甘えすぎじゃ?」 ドモン「そうだな、迎えにいくべ・・・」 アムロ「(ギロリ)」 ロラン「(にっこり)ま・さ・か、本気で言ってるわけじゃないですよね?」 シロー「い、いや、だって気に入ったからって、勝手に日程延ばすなんてシーマさんに悪いだろう?」 ロラン「4人とも、ちょっとそこに座りなさい!」 カミーユ「鈍感はこれだから・・・」 961 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/12/23(水) 21 32 06 ID ??? コウ「シーマさんが、ベッドを使ってください。 僕は・・俺はソファーで寝ますから」 シーマ「そうかい・・。遠慮なんてしなくていいんだよ?」 コウ「刹那もお世話になったのに疲れを残されたりしたら、兄達に怒られるますよ」 シーマ「解ったよ(癪だねぇ、このシーマともあろうものが) あんたも、やっぱり兄弟だね」コウ「え?」 シーマ「なんでもないよ。(マイにでもにたのかねぇ、この鈍さは。こんなコウだから良いんだけど)」 962 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/12/23(水) 21 40 52 ID ??? ロラン「まさか!終わりのない童貞喪失から抜け出したなんて!」 シーブック「なあ、コウ兄さんに恨みでもあるのか」 ロラン「そんなことはありませんよ、もちろんシーブック兄さんにだって」 シーブック(怪しい……時々怪しい……)
https://w.atwiki.jp/777townforandroid/pages/800.html
デザイン 機種 パチスロ攻殻機動隊S.A.C. アニメーション なし スキル効果 次ゲームに30%の確率で弱チェリーが成立する 消費SP 入手方法 スキルフィギュアガチャ LvMAX経験値 ? 限界突破素材 限界突破先 限界突破元 備考
https://w.atwiki.jp/koi_cosme/pages/39.html
ブランド:マジョリカ マジョルカ 商品名:ハニーポンプグロス 色番等:RE449 チェリーの口づけⅡ ※ハニーポンプグロスが生産終了。RED441 チェリーの口づけⅢが後継。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8237.html
前ページ次ページゼロのチェリーな使い魔 トリスタニアでの買い物から数日が経過した。 いつもと変わらぬ夜。ルイズとフリオニールは寝床についていた。 夜も丑三つ時にさしかかろうかという頃、突如、大きな破壊音が夜空に響いた。 「んん?・・・」 余りにも巨大な音であった為、フリオニールは目を覚ましてしまった。ルイズは気付かなかったのか ぐっすりと眠っている。 半身をゆっくりと起こし辺りを見回すが、暗闇が視界に入るのみで異常は無い様子。 なんだ、空耳か、と思いフリオニールは寝直した。 そして、朝がやってきた。 トリステイン魔法学院に昨夜、盗賊が忍び込んだと学院中で大騒ぎになった。 壁を堂々と破壊し、現場に「領収書」を書置きして目当ての物品を頂戴する手口は、今、 ハルケギニア中の貴族を震撼させている「土くれのフーケ」の仕業であると波紋を呼んでいる。 (昨夜のあの音、夢じゃなかったのか) と人事のように振り替えるフリオニール。一方、ルイズは好奇心を押さえられないようで、現場へ行くと言い出した。そして、主人と使い魔は現場である宝物庫へ向かうのであった。 (おたからなんてモンスターからブン取ればいいのに) ルイズはフリオニールを「町人から隈なく情報収集するマメな男」と評価しているが、 実際はかなりの面倒くさがり屋であった。 フリオニールの義妹であるマリアは几帳面な性格で、洞窟に入った際は目ぼしいものが 隠されていないか隈なく探索する主義だった。 しかし、フリオニールは経験から洞窟探索より地上でモンスター(帝国軍)退治する方が おたからもかなり入手できる上、時間短縮ができて良いと考える為、マリアとしばしば 意見が対立した(その為、『こだいのつるぎ』や『ねむりのけん』といった強力アイテムを 見逃したせっかちなフリオニール)。 フリオニールは渋々ルイズについていくと、宝物庫の壁は派手に壊されていた。 宝物庫のある塔の入り口にはオスマン院長を中心に教師や生徒達が集まっている。 「ああ、なんということじゃ。よりによって『破壊の杖』を持ち出すとは」 オスマン院長の顔は青ざめている。 「オールド・オスマン。このような破壊活動を行えるものが何故、『破壊の杖』を盗んだ のでしょうか?『破壊の杖』とは一体・・・」 コルベールは腑に落ちない表情でオスマン院長に尋ねた。 「うむむ・・・恐らくは転売目的じゃろう。しかし、それだけは何としても食い止めなければならん!」 オスマン院長は珍しく感情を露わにしていた。 そのすぐ傍では当直であったシェヴルーズが泣きながら謝罪している。 「そういえば、ミス・ロングビルが見当たりませんが」 コルベールはこの集団の中にロングビルがいないことに気付きさり気なく呟いた。 すると、見計らったようにロングビルがやってきて、 「第一発見者である私が「土くれのフーケ」に関する調査を進めておりました」 「おお、さすがミス・ロングビルじゃ。道理で朝から見かけなんだ」 「それで、何かわかったことはありましたか!?」 「はい。近隣の農村へ赴き聞き込みを行ったところ、近くの森の廃屋にフード付ローブを まとった怪しい人物が細長い筒を持って入って行った、という情報を入手しました」 淡々とした表情で事務的に報告した。 オスマン院長とコルベールは手がかりを入手できてひとまずほっ、とする。 「うむ。調べてみる価値はありそうじゃのぅ」 「では、早速王室に報告を」 「オホン!コルベール君よ。その間にフーケに逃げられたら元も子もないぞい。それに、 これは紛れも無く我がトリステイン魔法学院の失態!これはわしらで解決するのじゃ! よし!それでは、捜索隊を編成する。我こそはと思うものは杖を掲げよ!」 オスマン院長は「破壊の杖奪還」を宣言したが、それに呼応する教師や生徒はいない。 院長はため息も出ないとばかりに苦い顔をすると、 「情けないのぅ。「土くれのフーケ」を捕まえて名を上げようという心意気のある貴族は ここにはおらんのか!」 集団に叱責の言葉を浴びせた。すると、 「わたしが行きます!」 ルイズが杖を掲げて捜索隊入隊の意思を示した。オスマン院長はにっこりと微笑み、 「おお、ミス・ヴァリエール!」 勇気ある少女の名を呼んだ。しかし、 「生徒の出る幕ではない!」 『疾風』のギトーと呼ばれる評判の芳しくない教師がけん制する。ルイズは臆することなく、 「でも、先生達はひとりも杖を掲げなかったじゃないですか!」 ギトーに反論した。痛いところを指摘され、うぬぬ、と唸るギトー。 ルイズとギトーの応酬を見ていたキュルケもルイズに負けじと杖を掲げる。 「ヴァリエールが行くなら私も行きます!」 最後にタバサもフリオニールを一瞥すると杖を掲げた。 「彼の魔法を見るチャンス」 すると、教師達は一斉にオスマン院長に反対声明を出した。生徒だけでは危ないと。 しかし、院長は 「では、諸君に聞くが、何故先程杖を掲げなかったのかね? ただ反対するだけの諸君に 彼女達を阻む権利はない!代わりに行くというなら話は別じゃが?」 口先だけ達者で臆病な部下達を叱り飛ばした。 それまで黙って事の成り行きを見ていたフリオニールは、院長のその言葉を聞くと突然、拍手をし 「さすが院長ですね。うちの参謀に院長の爪の垢を煎じて飲ませてやりたいくらいです」 「おお、君は確かフニオチール君」 「フリオニールです」 「そうじゃった。そうか、ミス・ヴァリエールには頼もしい使い魔がおるな」 「俺、盗賊とか海賊には縁があるんで何とか話つけてきますよ」 『破壊の杖』奪還をオスマン院長に約束した。さらに、院長は教師達を説き伏せる。 「それに、ミス・タバサは『シュバリエ』の称号を持つ騎士じゃ」 その一言に周囲は騒然となった。当のタバサは他人事のように無表情だ。 (何か知らないけど、あの子凄いんだなぁ) とひとしきり感心するフリオニール。説得はさらに続き、 「ミス・ツェルプストーはゲルマニアの名家出身で、彼女自身もかなりのメイジじゃ」 (キュルケ、留学生だったんだ。そうか、スキンシップが多いのは寂しさを紛らわす為 だったのか) フリオニールはひとり異国で勉学に励むキュルケにシンパシーを感じた。 なぜなら、彼は孤児だったからだ。 義理の両親には我が子同然に育ててもらったが、少年の時、自分はこの家の子ではない、 という卑屈な感情が沸き起こる時期があった。 その時はそれを押し殺すかのように義理の両親に甘えた。二人はそれに応えてくれた。 義兄(同年生まれであるが生まれ月はフリオニールより早い)と義妹も許してくれた。 この平和で優しい家庭の温もりに抱かれる中でフリオニールはいつか必ず恩返しをしよう、 その為に真っ直ぐに生きようと決心したのだが、その温もりをある日突然、帝国軍に奪われる ことになった。 フリオニールの回想を傍目にオスマン院長の説得は佳境に入った。 「最後にミス・ヴァリエール。彼女はトリステイン屈指の名門の子女であり、え~っと、 その、なんじゃ?あれじゃな・・・」 院長はルイズの長所を述べようとするが思いつかない。無理もない。彼女の二つ名は 『ゼロ』なのだから。 戸惑うオスマン院長にすかさずフリオニールがフォローを入れる。 「大爆発を起こせます!」 フォローになっていないフォローに失笑する一同。しかし、オスマン院長は間髪入れず、 「それに、一番に名乗り出たのは他でもないミス・ヴァリエールじゃ。ここにいる中で 一番の勇者じゃ」 ルイズを称えた。押し黙る一同。その沈黙を是、と受け取ったオスマン院長は居住まいを正し、 「魔法学院は、諸君らの努力と貴族の義務に期待する」 「杖にかけて!」 ルイズ、キュルケ、タバサは同時に唱和し、オスマン院長に一礼した。フリオニールは 杖を持っていないのでとりあえず右腕を上げた。 オスマン院長は4人を優しい眼差しで当分に見やると、 「ふむ。では馬車を用意しよう。目的地に着くまで魔力は温存しておいたほうがよいからの。 では、ミス・ロングビル、案内役を頼んだぞい」 「かしこまりました」 ロングビルに案内役を依頼した。情報の詳細を知っているものはロングビル只一人。 ロングビルは事務的に応対したつもりであったが、表情にわずかなかげりが出ていたのを フリオニールは偶然見てしまった。 (よりによってあの男が一緒とは・・・) (ロングビルさん、顔色悪いなぁ・・・それに、なんとなく目元が誰かに似てるような) こうして、ルイズ達はロングビルの先導でフーケの隠れ家へ向かうのであった。 目的地へ向かう道中、ロングビル自身が手綱を取って馬車をリードしていた。オスマン院長の 秘書なので当然貴族だと思われるのだが、使用人を伴うことはなく馬車メンバーは少女3人、 フリオニール、そしてロングビルの計5人であった。 そのことを不思議がり暇つぶしとばかりにロングビルの身の上を聞き出そうとするキュルケ。 ルイズはキュルケの詮索好きを咎めるのだが、例によって口げんかが始まる。タバサは 我関せずで読書に勤しんでいる。 そして、ピクニックも楽しいな、呑気なことを思い口笛を吹くフリオニールと日常の光景と さして変わらない馬車の中はとても盗賊退治に向かうものとは思えなかった。 馬車は森へ到着し中へと入っていく。背の高い木々がうっそうと覆い茂っている為、 太陽の光は遮られ森の中は薄暗い。途中、ロングビルは馬車を止め、中のメンバーに 「ここから先は歩きましょう。フーケに感づかれては困りますので」 と提案した。承諾し馬車から降りるルイズ達。 「暗くて怖いわ。ダーリン私を守って!」 キュルケは早速フリオニールの右腕に抱きついた。うっかり鼻の下を伸ばしデレるフリオニール。 「人の使い魔に馴れ馴れしく触れないでいただけるかしら?」 ルイズは鋭い眼光でキュルケを睨んだ。 「あら、ごめんなさい。でも、彼も満更でもない様子よ?」 キュルケは平然と言い返す。すると、ルイズは弛緩した表情の使い魔に向け 「あんたが守らなければいけないのはこのわたしでしょ!」 一喝すると、キュルケの腕を無理やり解いた。 そんなこんなで廃屋のあるところまでやってきたルイズ一行。 「私の仕入れた情報ですと、あの中に怪しい人物がいるということです」 ロングビルは廃屋を指差し緊張した面持ちで説明した。 それを聞いた一行はどうしたものか、とそれぞれ思案をめぐらせる。すると、タバサが 杖で地面に作戦を書いて提案した(フローチャート式)。 偵察兼おとりが廃屋へ行き中を調べる→フーケがいれば挑発し外へ誘き出す→外へ出てきた ところを魔法の集中攻撃でフーケを退治し捕獲する、というものだった。 賛成するルイズとキュルケ。字が読めないフリオニールは困惑したがルイズから説明を 受けると、「では俺が」と忍び足で廃屋へ向かって行く。 ちなみに、ロングビルは緊急事態に備えて馬車で待機することになった。 ドアを静かに開けて廃屋の中に入るフリオニール。 「おじゃましまーす」 小声で挨拶するが返事が無い。ただのしかばねもない。あるのはテーブルと椅子、暖炉と薪、 その横にチェストが置かれているだけだった。部屋は一室のみ。 (誰もいないみたいだな。どれどれ、おたからはっと) ポールもびっくりの手際のよさで室内を物色するフリオニール。すると、チェストの中に 筒が納められているのを発見した。 (これだな。どれ) フリオニールは筒を取り出してふたを外すが中は空だった。ちっ、と舌打ちをすると、 突然、外から悲鳴が聞こえた。紛れも無い「ご主人様」の声だ。 フリオニールは筒をほっぽり投げて駆け足で外へ出た。 前ページ次ページゼロのチェリーな使い魔
https://w.atwiki.jp/ffac/pages/21.html
はいひとの悲痛な叫びを受けてアムニスちゃんがモンスターとの修行を選択制度にしてくれたぞ 全て元ネタはFF11っぽい(? ロンフォールの森 サンドリア王国から西、辺りに木がどこまでも生い茂った森だった。 獣人達の声に息を潜めながら慎重に進んでゆく。 そう、この世界で無数の獣人にたった一人で立ち向かうことほど、無謀なことはないのだ。 出現モンスター 変更前 名前 HP / 基礎HP EXP 平均被ダメージ アーリマン 460~866 / 675 8560 240 アシッドワーム 41 / 42 119 3 ウィルオウィスプ 58 / 509 ウェアラット 15 / 7 81 6 ウォータエレメンタル 990 / 10200 オークマージ 90 / 693 オークロード 110~125 / 760 グラット 54 / 69 614 54 ゴースト 16~22 / 21 160 15 サハギン 20~29 / 30 112 7 サンダーエレメンタル / サンダープリン 43 / 354 シビルアモル 39~43 / 30 202 6 ジェイルベア 103~107 / 78 296 21 スカルジャー 32~47 / 45 326 21 セメタリー・チェリー 103 / 612 ソードラット 20~25 / 12 161 9 バイソン 23 / 3 76 3 バイトバグ 32 / 39 211 3 ハウンド 14 / 6 135 7 バジリスク 66 / 21 434 9 バスペス 61~64 / 87 1539 22 ヒュドラ・プラント 51~88 / 71 800 48 ブリガンディ 27 / 18 131 6 ムー 14 / 3 75 3 ムシュフシュ 31~34 / 37 618 14 リトルベア 17~20 / 98 レッドドラゴン 1081~1159 / 750 13000 450 ワーム 16 / 73 ワーム・リーダー 35 / 181 変更後 名前 HP / 基礎HP EXP アーリマン / 8560 アシッドワーム 47/ 119 ウィルオウィスプ / 509 ウェアラット 24/ 81 ウォータエレメンタル / 10200 オークマージ 103/ 693 オークロード 139/ 760 グラット 68/ 614 ゴースト 27/ 160 サハギン / 112 サンダーエレメンタル / サンダープリン 48/ 354 シビルアモル / 202 ジェイルベア 107/ 296 スカルジャー 55/ 326 セメタリー・チェリー 106/ 612 ソードラット 19/ 161 バイソン 34/ 76 バイトバグ 24/ 211 ハウンド 20/ 135 バジリスク 62/ 434 バスペス 96/ 1539 ヒュドラ・プラント 84/ 800 ブリガンディ 29/ 131 ムー 18/ 75 ムシュフシュ 55/ 618 リトルベア 23/ 98 レッドドラゴン 943/ 13000 ワーム 22/ 73 ワーム・リーダー 37/ 181 ボム 92/ 879 サーベルトゥースタイガー 1513/ 9600 ナッツイーター 19/ 85 オーク 76/ 344 ※数値は参考程度 コメント コウキュートスってやつがでてきたから追加しておけ 体力5061だった -- ああ (2011-09-27 16 05 30) 黒騎士っぽい名前の奴が出たぞ hp9000位 -- ナナシ (2012-06-30 11 41 16) アーリマン 基礎はわからんがHP1768だった -- 湿気たら夢中 (2013-05-27 21 00 35) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wiki10_chp/pages/546.html
第5回団体戦 第5回団体戦募集期間 参加方法 基本ルール レギュレーション 対戦形式等 審判をお手伝いして下さる方へのお願い エントリ用テンプレ 最終エントリ一覧 チーム編成表 最終結果 総括 募集期間 2008年1月13日(日曜) 23 59 締切 参加方法 参加される方は、ジュピター等のアップローダに上げて、 ■第5回団体戦参加 の6文字を入れ、「アップ先」「ファイル名」「オーナー名」「チーム名」「機体名」 のほか、何でもいいですので一言「コメント」を(二言以上書いてももちろんOK)、 「フォーメーション」(前方・後方を指定、デフォルトは中間)を記載してレスして下さい。 なお、アクセス規制によりレスができない場合、Jupiterにアップの上でコメントに 「■第5回団体戦」を明記し「チーム名」「機体名」必要なら「フォーメーション」を 最低限記載しておいて下さい(「フォーメーション」は文字数を食うので、「F前」などの 略記でも構いません)。また、折角ですのでこの場合にも一言コメントをどうぞ。 データのダウンロードは締切後にまとめて行いますので、募集期間中の修正最アップなどは 自由にしていただいて構いません。 基本ルール 異なるオーナーがエントリした1機体のチーム3つを一組にして、3機のチーム1つを 編成(組み合わせはランダムに決定)し、チームごとに対戦を行う「団体戦」です。 編成したチーム名はオリジナルチーム名から4文字ほど(意味が通るように文字数は 変動あり)を抽出し適当につなげて生成されます。まれに(しばしば?)ぶっとんだ 名前になることもあろうかと思いますw エントリ数が3の倍数とならない場合、1時間ほどの追加募集を行い、3の倍数にします。 追加募集でも満たない場合はくじら先生を召喚、それでも満たない場合は主催者用意の 補用機を加えて3の倍数にします。 レギュレーション 使用機体 無制限(ハデスは除く)×1機 CPU制限 無制限 チップ制限 無制限 対戦時間 120秒 戦闘領域 540m 戦場 上級演習場 バリケード あり フォーメーション 基本は中間位置ですが、前方または後方を希望の場合は エントリ時に指定して下さい (左右位置は基本的に左から2番機・1番機・3番機で固定) 特殊ルール チャネル1番は、敵機体識別番号専用とします。 ただし、仲間を信じてこれを集中ロックに使うか、 天邪鬼に分散ロックに使うか、はたまた完全にシカトして 我が道を行くかは完全に各自の自由とします。 対戦形式等 基本はハーフリーグで、1リーグ最大5チームにします(リプレイの保存可能最大数が10個のため)。 エントリ締切後、できたチーム数を見てリーグ分け等を決定しますが、必ずハーフリーグの リプレイありになるようにします。 審判をお手伝いして下さる方へのお願い お手数ですが、必ずリプレイを保存し、適当なアップローダへのアップもお願いします。 「いつものクセ」でうっかり○ボタンを連打してしまいリプレイ保存を忘れる事故が起きる可能性が 高いため、○ボタンの上にカバーを急造するなどして連打を防ぐとよいかと思います。 また、当方OKEの設計には造詣が浅いため、有志の方にコメントを書いていただけると助かります。 よろしくお願いいたします。 エントリ用テンプレ 以下をコピペし、各項目を記入してエントリすれば記載漏れを回避できるかと思います。 ■第5回団体戦参加 アップ先: ファイル名: オーナー名: チーム名: 機体名: フォーメーション: コメント: 最終エントリ一覧 No オーナー名チーム名機体名ファイル名機種 位置 1バジお任侠堂スマッシュヤクザズゴリラーマン地獄車X-3ホイリーコーン前方 2TRrTお祭り騒ぎ2008片道きっぷBバッドドリーム前方 3ゆうパチ物似非烏賊チァーイカ後方 4げんながはまもろこし2世中間 5U次郎よろしくポッドSOKOLトライポッド中間 6ZZXX団体バジ6.0団体戦vバジリスク中間 7ハナアルキフリチン愛好会エリザベスバジリスク前方 8Dumbo必倒凄烈えろえろ冥界「G」参撃冥界前方 9ケロリン突撃ホイリーボイリー101装輪セントウOKEホイリーコーン前方 10スクリーン極彩色の猛毒サソリフラムボヤンストリンカー前方 11SATあろまやあろまんじゅう辛アングリフ前方 12ハルゾ絶対キカン命令シルフサバイブチキンハンター中間 13大犬太沈思黙考トラ特式乙沈思黙考トラ特式乙トライポッド後方 14二名川いつもの機体獣獣マングレオンδfアラクネー中間 15HIROYミネルヴァ★セブンMinervaSeven前方 16palettiaチーム後方支援palettiaVX中間 17河豚愛出張落書き屋出張落書き屋後方 18Gnome恋のウルトラ大作戦恋のウルトラ大作戦バッドドリーム前方 19ニーク青と白と花火ガトリング可動式花火ガトリング後方 20のこぎり酔いどれ金魚琉金(更紗)チキンハンター後方 21cookie突貫バジ吉くん突貫バジ吉くん4バジリスク中間 22N.Nアッー!ヤカゲ綾華綾影後方 23Yggdrasilチクチクブンブン攻撃機「美海」チァーイカ後方 24うぐいす動く砲台蜘蛛ver3後方 25あべべダンパー山崎ダンパー山崎チキンハンター中間 26パスくまさんチームオロチ2バジリスク前方 27sLAF七星第一支援隊巨門甲型バジリスク前方 28糖尿予備軍ここで一句お前達俺に構わず先に行けバジリスク前方 29Custardサラダの彩りぷちTOMATO後方 30AMOK真っ赤なあきれた大根役者真っ赤なあきれた大根役者バッドドリーム後方 31Rapier機関砲が火を噴くぜVermilion2中間 32nas_Bべろにか七草粥べろにか七草粥アラクネー後方 33おでん屋さん3時のおやつつるつる昆布巻ホイリーコーン前方 34髭レッド舞踏乱撃チェリーベア舞踏乱撃チェリーベア月影中間 35カシムパンダと愉快な仲間たちパンダ戦車零号改ローケン中間 36nora初心者乃箱舟MiST中間 37もろはあほうな鳥Antenoraモッキンバード後方 38まじぇまさかり権佐衛門まさかり権佐衛門冥界前方 39BZFガングリフR型ガングリフR型0113アングリフ中間 40猫好き跳躍蟹サラウンドアラクネー後方 41南部方面無人機甲師団ぶちこめ!大ロケ愛好会粗鉄改丁型アラクネー前方 42はなかむはなかむはなかむローケンローケン後方 43すっから夜明けのざわざわ隊夜明けのざわざわ隊アングリフ前方 44Nuts土下座マイスターβ土下座マイスターβ冥界前方 45団ちょしゅとーれん大しゅとーれん大パークドッグ後方 46G-ONE今夜は赤飯だ!A:団体戦仕様冥界前方 47コタロー臆病で無用心な旋回部隊臆病で無用心なローケン中間 48らったったアントキのペンゴフライド中間 49SG真紅の哀戦死哀戦死アラクネー中間 50POND黒こげチキンΚ’PDCJ1.CHPチキンハンター中間 51LekfnovぱたりんちゃんDAN5.CHP後方 52RIRSASK県清掃局放水担当量産型中間 53うすしお憂鬱なカブトガニ憂鬱なカブトガニフライド中間 54かっぽるクイック・マダムクイック・マダムノーランダー後方 チーム編成表 ★★チーム編成表:Aブロック★★ ■01:憂鬱なはなかむ★セブン 15 HIROY ミネルヴァ★セブン MinervaSeven アラクネー 前方 53 うすしお 憂鬱なカブトガニ 憂鬱なカブトガニ フライド 中間 42 はなかむ はなかむ はなかむローケン ローケン 後方 ■02:アントキの蟹アッー! 48 らったった アントキの ペンゴ フライド 中間 40 猫好き 跳躍蟹 サラウンド アラクネー 後方 22 N.N アッー!ヤカゲ 綾華 綾影 後方 ■03:ぶちこめ!あほうな土下座 37 もろは あほうな鳥 Antenora モッキンバー後方 41 南部方面無人機甲師団 ぶちこめ!大ロケ愛好会 粗鉄改丁型 アラクネー 前方 44 Nuts 土下座マイスターβ 土下座マイスターβ 冥界 前方 ■04:大パチ物ながはま 3 ゆう パチ物 似非烏賊 チァーイカ 後方 4 げん ながはま もろこし2世 月影 中間 45 団ちょ しゅとーれん大 しゅとーれん大 パークドッグ後方 ■05:ここで砲台の彩り 24 うぐいす 動く砲台 蜘蛛ver3 アラクネー 後方 29 Custard サラダの彩り ぷちTOMATO ロータス 後方 28 糖尿予備軍 ここで一句 お前達俺に構わず先に行けバジリスク 前方 ★★チーム編成表:Bブロック★★ ■06:ダンパー落書き団体 6 ZZXX 団体 バジ6.0団体戦v バジリスク 中間 25 あべべ ダンパー山崎 ダンパー山崎 チキンハンタ中間 17 河豚愛 出張落書き屋 出張落書き屋 フライド 後方 ■07:第一猛毒七草粥 32 nas_B べろにか七草粥 べろにか七草粥 アラクネー 後方 10 スクリーン 極彩色の猛毒サソリ フラムボヤンス トリンカー 前方 27 sLAF 七星第一支援隊 巨門甲型 バジリスク 前方 ■08:恋の黒こげよろしく 18 Gnome 恋のウルトラ大作戦 恋のウルトラ大作戦 バッドドリー前方 5 U次郎 よろしくポッド SOKOL トライポッド中間 50 POND 黒こげチキンΚ’ 黒こげチキンΚ’ チキンハンタ中間 ■09:R型あろまや哀戦死 39 BZF ガングリフR型 ガングリフR型0113 アングリフ 中間 49 SG 真紅の哀戦死 哀戦死 アラクネー 中間 11 SAT あろまや あろまんじゅう辛 アングリフ 前方 ★★チーム編成表:Cブロック★★ ■10:大根役者突貫突撃 30 AMOK 真っ赤なあきれた大根役 真っ赤なあきれた大根役者バッドドリー後方 21 cookie 突貫バジ吉くん 突貫バジ吉くん4 バジリスク 中間 9 ケロリン 突撃ホイリーボイリー 101装輪セントウOKE ホイリーコー前方 ■11:今夜は酔いどれ権佐衛門 20 のこぎり 酔いどれ金魚 琉金(更紗) チキンハンタ後方 38 まじぇ まさかり権佐衛門 まさかり権佐衛門 冥界 前方 46 G-ONE 今夜は赤飯だ! A:団体戦仕様 冥界 前方 ■12:愉快なお祭りガトリング 2 TRrT お祭り騒ぎ2008 片道きっぷB バッドドリー前方 19 ニーク 青と白と花火ガトリング 可動式花火ガトリング グラスホッパ後方 35 カシム パンダと愉快な仲間たち パンダ戦車零号改 ローケン 中間 ■13:くまさんおやつ噴くぜ 33 おでん屋さん 3時のおやつ つるつる昆布巻 ホイリーコー前方 26 パス くまさんチーム オロチ2 バジリスク 前方 31 Rapier 機関砲が火を噴くぜ Vermilion2 グラスホッパ中間 ■14:舞踏乱撃フリチンマダム 34 髭レッド 舞踏乱撃チェリーベア 舞踏乱撃チェリーベア 月影 中間 7 ハナアルキ フリチン愛好会 エリザベス バジリスク 前方 54 かっぽる クイック・マダム クイック・マダム ノーランダー後方 ★★チーム編成表:Dブロック★★ ■15:初心者支援命令 16 palettia チーム後方支援 palettiaVX アラクネー 中間 36 nora 初心者乃箱舟 MiST ネグローニ 中間 12 ハルゾ 絶対キカン命令 シルフサバイブ チキンハンタ中間 ■16:いつものブンブンヤクザ 23 Yggdrasil チクチクブンブン 攻撃機「美海」 チァーイカ 後方 14 二名川 いつもの機体 獣獣マングレオンδf アラクネー 中間 1 バジお 任侠堂スマッシュヤクザ ゴリラーマン地獄車X-3 ホイリーコー前方 ■17:K県えろえろざわざわ隊 52 RIRSAS K県清掃局 放水担当量産型 グラスホッパ中間 8 Dumbo 必倒凄烈えろえろ冥界 「G」参撃 冥界 前方 43 すっから 夜明けのざわざわ隊 夜明けのざわざわ隊 アングリフ 前方 ■18:無用心なトラちゃん 13 大犬太 沈思黙考トラ特式乙 沈思黙考トラ特式乙 トライポッド後方 47 コタロー 臆病で無用心な旋回部隊 臆病で無用心なローケン ローケン 中間 51 Lekfnov ぱたりんちゃん LediSokol" チァーイカ 後方 最終結果 ★★ 第5回団体戦 最終順位 ★★ 1位:無用心なトラちゃん 【優勝!】 2位:R型あろまや哀戦死 【準優勝!】 3位:大根役者突貫突撃 4位:今夜は酔いどれ権佐衛門 5位:アントキの蟹アッー! 6位:いつものブンブンヤクザ 7位:第一猛毒七草粥 8位:愉快なお祭りガトリング 9位:ここで砲台の彩り 10位:舞踏乱撃フリチンマダム 11位:K県えろえろざわざわ隊 12位:ぶちこめ!あほうな土下座 13位:恋の黒こげよろしく 14位:憂鬱なはなかむ★セブン 15位:大パチ物ながはま 16位:くまさんおやつ噴くぜ 17位:ダンパー落書き団体 18位:初心者支援命令 総括 今回も、団体戦ならではの悲喜こもごも、技のデパート状態の大乱闘といった 感じでしたが、楽しんでいただけたでしょうか。 大会なので順位はつきますが、ランダム要素の強いお祭りゆえ、組み合わせ 次第で凶悪にもネタにもなるので、そのへんの「怖さ」も含めて楽しんで いただけたらうれしいです。多彩な面子の様々な戦いぶりを見て、次に つながるアイディアや他の機種への興味が湧いたりしてくれれば、大会主催の 冥利に尽きます。 今回、主催者の個人的都合で進行に差障りも多く、ご迷惑をおかけしましたが 審判を手伝って下さった方々のおかげで何とか無事に大会を終えることが できました。審判の方々、統計を取っていただいた方、コメントを書いて頂いた 方々に感謝しております。本当にありがとうございました。 そして何より、参加して頂き盛り上げて頂いた各機体のオーナーの皆さんに、 大変感謝しております。本当にありがとうございました! 次回に向けた、主催上の反省点をまとめておきます。 エントリの記入項目に、使用機体を入れるのを忘れていました。 これがあった方が色々とやりやすいです。今回、最初のチーム編成までに 手間取る要因の一つでした…… アップローダは、流れが速すぎない所にしましょう…… 決戦ブロックの試合では、チーム順序をシャッフルにしたほうがよいかも しれません。 優勝をかけたブロックは最後にやった方がよいかと思います。 想定外の事態だったとはいえ、コメントを書いている余裕がなくてすみません。 主催者にとって確実に余裕のある時期を選んで開催した方がよいかと思います…… もっとも、団体戦の場合戦場がカオスすぎてコメントどころではないことも 多々あるような気も…… 今回の団体戦に関する全資料をまとめた団体戦パックを、近日中にアップロード したいと思います。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8264.html
前ページ次ページゼロのチェリーな使い魔 早朝。 朝靄がかかっていて風はない。しんみりとした風景に溶け込むようにルイズとフリオニールは 馬に荷物をくくりつけて出発準備をしていた。 もうここへ戻ることはないのかもしれない、とフリオニールは万感の思いを込めて学院の 空気を深く吸う。すると、爽やかな風が二人の間を吹き抜けた。 「僕も君達に同行することになった」 二人は後方を振り返ると、先日アンリエッタの護衛を勤めていた口ひげの青年がグリフォンに 跨り微笑を浮かべて近づいてきた。 「ワ、ワルド様!」 「久しぶりだね、ルイズ」 ルイズは顔を赤くし両手を頬にあてると、ぼんやりした眼差しでワルドを見つめた。 ルイズとワルドが知り合いであることが判明した為、フリオニールは自身が昨日想定した 「ルイズ一目惚れ説」を覆された。 「えっ?お二人は知り合いなんですか?」 「そうだ。僕はルイズの婚約者だ」 「こ、婚約者!?」 ワルドの発言に目を丸くするフリオニール。じゃじゃ馬で高飛車な娘を婚約者にするのか、 多分尻に敷かれるな、とワルドに同情の視線を向ける。 ルイズは「婚約者」の言葉を聞きさらに頬を赤く染めている。確かにワルドは美男子だ。 照れてしまうのも無理はない。 「あ~、なるほど。そうですよね。かわいい婚約者が危険な任務に向かうんですから心配ですよね」 「それもあるが、これは王女の命令なのだ。君達二人だけでは心許ないのだろう。しかし、 極秘の任務であるゆえ一部隊をつけるわけにもいかない。そこで、僕が名乗りを上げ 晴れて任命されたってわけだ」 「そうだったんですか・・・それはそうと挨拶が遅れました。俺はルイズさんの使い魔を させてもらってますフリオニールといいます(無理やり召還されたんだけど)」 「女王陛下直属の魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルドだ」 「よろしく、ワルドさん!」 「よろしく。しかし、人間の使い魔とは珍しいな」 ワルドは珍獣でも見物するような目つきでフリオニールをガン見した。その視線にどう対応 すればいいのか困惑するフリオニール。ルイズは助け舟を出すようにフリオニールをフォローした。 「これでも中々の実力を持っていますわ、ワルド様」 「ああ、ルイズと一緒にあの「土くれのフーケ」を捕らえたのだろう?大いに期待しているよ! ところでルイズ。君は僕と一緒にこのグリフォンに乗っていこう」 ワルドはグリフォンの頭を撫でながら提案した。口調は穏やかであるが有無を言わせぬ 押しの強さを感じる。 一方、ルイズは躊躇いがちに 「えっ!?・・・でも彼は?」 「俺?そんなこと気にしないで下さいよ。せっかくの再会なんだから!」 「気を使わせてすまないな、フリオ君」 「いいですって」 使い魔の処遇を伺ったが、当の本人は至って無頓着であった為ワルドの案はすんなりと可決した。 そして、ワルドはグリフォンから降りルイズをお姫様抱っこすると 「ははは!ルイズ、君は相変わらず体が軽いな!まるで羽のようだ!」 「お恥ずかしいですわ、ワルド様」 「いいではないか。この早朝、誰も見てはいまい」 「朝から見せ付けてくれますね、おふたりさん!」 こうしてルイズとワルドがグリフォンに、フリオニールが馬に跨ると、一行はアルビオンを 目指し魔法学院を後にするのであった。 しかし、ワルドの「誰も見ていない」の言葉とは裏腹にこの光景を見ていた者が二人存在 していたのだが。 ルイズ達の出発を見ていたものは依頼主であるアンリエッタだった。院長室の窓から 不安げな表情で一行を見守る。 「始祖ブリミルよ。彼女達にご加護を」 アンリエッタは手を組み目を閉じると祈りを捧げた。 椅子に座り茶を啜りながらアンリエッタを穏やかな目で見つめるオスマン院長。 「姫様、ご安心なされ。あの3人は絶対無事に帰ってきますとも」 「そうであるといいのですが・・・」 院長が言うのだから何か確証があるに違いない。それにワルドも同行させた。 アンリエッタは組む手の力を一段と強めて小さくなっていく3人を見届けた。 ルイズ出発を目撃したもう一人の人物はキュルケであった。目端が利くのか目ざといのか 不明だが事件を嗅ぎつける嗅覚は人一倍だ。 例によって親友のタバサの元へ向かう。ドアを叩くが返事がないのでやむなく『アンロック』の 魔法を使った。謝罪はあとでしっかりやれば良い。事後承諾だ。 タバサはぐっすりと眠っていた。キュルケは起こすのを一瞬ためらったが、緊急事態なので なり振りかまってはいられない。タバサの体をゆすって叩き起こした。 「・・・なに?」 「おはようタバサ。無理やり起こしてごめんなさいね」 「・・・また彼のこと?」 「そうなの!今度は王女の護衛をしていたハンサムな彼も一緒よ!その彼とダーリン、ルイズの 3人が人目を忍ぶように学院を出て行ったの。これは何かあるに違いないわ!」 「・・・わかった」 タバサは頷き使い魔の風竜を呼ぶため口笛を吹いた。止めたところでどうせ万難を排して 後を追うに違いない。タバサはパジャマ姿のまま最低限の支度を済ませた。 馬を走らせて半日が経過した。 道中馬を休ませながらグリフォンの二人を追うフリオニールだったが、幻獣であるグリフォンと 家畜の馬では性能差は歴然で次第に距離を引き離されていた。 いくら自身が平民の使い魔とはいえ、馬で移動しているのだから多少スピードを落とすくらいの 思いやりがあってもいいだろう。どうせ俺はお邪魔虫ですよ、と拗ねながら馬にムチを振るうフリオ。 ルイズは遅れをとっているフリオニールか気がかりのようで 「ちょっとスピードが早いんじゃないかしら?」 「ラ・ロシェールまで止まらずに行きたいんだ。ついて来られないなら置いていけばいい」 ワルドに減速を求めるが即座に却下された。 「メイジとして使い魔を置いていくなんてできないわ」 「まさか、君の恋人ってわけじゃないよね?」 「こ、恋人?ま、まさか!」 「ならいいんだ。婚約者に恋人がいるなんてことになったらショックで死んでしまうよ。それに、彼にした今朝の挨拶が間抜けになってしまうからね」 ワルドは振り返って遥か後方で必死に馬を走らせるフリオニールを一瞥し不敵に笑った。 そして、さらに数時間グリフォンと馬はスピードを競ったが、ついにフリオニールは ルイズとワルドを見失ってしまった。 日が傾きかけ空を赤く染める頃 懸命に馬を走らせていたものの結局追いつけなかった為、フリオニールは馬を止めて降りると がっくりと肩を落とした。 (ここでドロップアウトか。でも、これって戦力外通告ってこと?) フリオニールは途方にくれて辺りを見回す。すると、渓谷の両側にそびえる断崖絶壁の 所々に空洞があるのを見つけた。 (まさかあの中に人が住んでいたりして) そんなわけないか、と思い直した次の瞬間、空洞の中から大量の火矢がフリオニールを 的と捉えるかのように一斉に飛び出してきた。 (どういうことだ!) フリオニールは背中に携えたデルフリンガーを素早く抜刀し、目にも留まらぬ早業で次々と 火矢を打ち落としていった。見事なクリティカルヒットだった。 「中々の剣さばきだぜ、相棒!」 デルフリンガーはようやく出番が回ってきて嬉しそうにはしゃぐ。 「ここはアルビオンなのかっ!?」 不意打ちを喰らい敵はアルビオン兵であると推測するフリオニール。 考える暇も与えぬうちに再び火矢の群れがフリオニールに襲い掛かる。今度はアイスシールドも 装備し辛うじて火矢を防ぐことに成功した。 (フィンの武器屋で売っている『ほのおのゆみ』程威力のある弓じゃないな) フリオニールは地面に落ちた火矢をチラ見して呟いた。とはいえ大量の矢だ。 反撃を試みようにも相手は断崖絶壁の空洞の中。自身はこの世界のメイジのように 空を飛べるわけではないし魔法は白魔法をいくつか使えるだけで黒魔法を習得していない。 1対1の接近戦であれば自信のあるフリオニールでも、このように大群でしかも間合いを 取られて対峙されてしまっては手も足も出せない。 (だから俺は戦場が苦手なんだよ!) いくら異世界へ召還されその世界でのルールに従って行動しなければならないとはいえ、 命を落としてしまっては元も子もない。このハルケギニアという世界は平和そのものと 思っていたが、トリステインの隣国は戦火に塗れており危険とは常に隣り合わせなのだと 気付かされる。いつ火の粉がこちらに降りかかるかわからない。 歯ぎしりをして空洞を睨みつけるフリオニールの上空に見覚えのあるドラゴンが飛んできた。 「ダーリン!」 「キュルケ!タバサ!」 「丁度いいところに!手を貸してくれ!」 フリオニールは頼もしい助っ人が登場し狂喜乱舞した。 「会いたかったわ、ダーリン」 笑顔でフリオニールを見つめるキュルケ。 「乗って」 タバサは無表情で一言風竜に乗るよう促した。 「ありがとう!恩にきるよ」 フリオニールは軽やかな身のこなしで風竜に飛び乗る。 降り注ぐ火矢の嵐をキュルケの『ファイアーボール』とタバサの『ウィンドブレイク』で 打ち払いながら風竜は猛スピードで矢の届かない距離まで高度を上げた。 敵の攻撃が届かないのを確認するとキュルケは不思議そうに 「ところでダーリン。ルイズとハンサムなお兄さんは?」 「あの二人は俺を置いて先に行っちゃったんだよ」 「どこへ向かうつもりなの?」 「アルビオンっていうところ・・・ってここはもうアルビオンなの?」 「ここはトリステインよ」 「じゃあ、あいつらは盗賊団か何かか?」 「そんなところだと思うわ。ダーリンはメイジじゃないから狙われたのね、きっと。 ところで、アルビオンへ行くならきっとラ・ロシェールに立ち寄るはずよ」 「案内してくれないかな?お二人さん」 「元からそのつもりよ。ねっ、タバサ」 フリオニールに行き先を聞き出しタバサに同意を求めた。無言でコクッと頷くタバサ。 馬にくくりつけた荷物が気になるフリオニールであったが、下へ降りればまた火矢が 襲ってくる。どうせ着替えしか入ってはいない。必要なものは町に着いたら揃えよう。 えっ?お金はって?もちろんこの二人のレディから借りるつもりである。返済する気は あるので決してヒモではない。お世話になった馬の無事を祈りつつフリオニール、キュルケ、 タバサの3人はルイズとワルドが向かったであろうラ・ロシェールを目指すのであった。 前ページ次ページゼロのチェリーな使い魔
https://w.atwiki.jp/bungeibuanzu/pages/96.html
夜が明けるか明けないかの内に、少女の朝は始まる。 少女の名はチェリー。長い手足を跳ねさせてベッドから飛び起きる。くるくると自分勝手に跳ね回る癖っ毛を、梳いて束ねて二本の太い三つ編みにするのが、毎朝一番に彼女がする事だ。 学校に通う程の年頃の娘が、休日のこんな朝早くに起きるのは珍しいだろう。 斜め天井のチェリーの部屋から階段を降りると、キッチンからベーコンの焼けるいい匂いがしてきた。 愚痴っぽくて心配性のチェリーの母が、朝早くから朝食を作ってくれているのだ。 「おはよう、お母さん!」 「おはようチェリー」 返事を返しながら母は、チェリーがテーブルにつくと焼いたトーストの上にベーコンエッグをのせた。早速チェリーはかぶりつく。 「ねぇ、あなたまだ仕事やめないの? 汚いし、危ないし、女の子がやるような――」 「やめなーい」 母の台詞を切ってトーストを食べながら、いつも通りチェリーは答える。 「何も引退したお祖父さんの仕事を、あなたが継ぐことはないのよ」 「あのねお母さん」 最後にミルクを飲み干し、音高くコップをテーブルに置いて、チェリーは唇を尖らせた。 「別にあたし、お祖父ちゃんのお客さんに申し訳なくてこの仕事やってる訳じゃないから。何度も言ってるでしょ、あたしが好きでやってんの。ごちそうさま~」 そう言い放って立ち上がると、「チェリー! ちょっとチェリー! もう……」という母の声を尻目につかつかと階段を上がっていった。 黒いズボンに黒いシャツ。黒いベストに黒のネクタイ。礼服のようにかっちりとしたその服は、チェリーのしなやかで細い肢体によく合っていて、最後に被ったシルクハット似の帽子だけがやたらとぶかぶかだった。礼服にしては葬式だとしてもこんなに黒ずくめにはしないし、それにあんまりにあちこちほこりだらけだった。長いワイヤーをぐるぐると丸めて輪にしたものを腰につけ、バケツを持ち、梯子をかつぐ。そこにいたのは、一人の煙突掃除人の姿だった。 「行ってきます」 「気をつけてね」 心から心配そうに言われるのもいつもの事だ。 「いよう、チェリー!」 「おはよう、チェリーちゃん」 道行く人々は皆チェリーに挨拶する。 「おはようございます、ドミニク親方、メリッサおばさん!」 チェリーも元気に挨拶を返す。女の子の煙突掃除人はとても珍しく、チェリーはこの町では有名人なのだ。それに、煙突掃除人に出会ったり触れたりすると幸運が訪れるという言い伝えがあるため、自然と人々は煙突掃除人達に温かいのだ。 煙突掃除人達はいつも煤だらけで埃臭く汗まみれだ。さらに、チェリーの母親が言うように、この仕事はとても危険なものである。屋根の上の高所作業は必須だし、命綱を付けないような命知らずの男は時に本当に命ごと落っこちる。それでも、むしろそうであるからこそ、チェリーはこの仕事に誇りを持っているのだ。 煙突はどの家にもある。もしもちゃんと掃除をしなければ、煤が詰まって火事になってしまう。これは人の命を守る仕事なのだ。だから、女だてらに祖父から継いだ仕事を守り抜く。 町の娘達のように、それこそ母がよく引き合いに出す隣のベッキーのように、着飾ることはチェリーはしない。煤がチェリーの化粧であり、黒い服がチェリーのドレス。それにチェリーは何の不満も感じていなかった。顔が真っ黒になってしまえばそばかすも見えないし、足が長くて母のお下がりは着られないが、この服なら合わせて仕立ててもらったのでぴったりだ。チェリーがひらりと屋根に登る姿は、あんまり颯爽としているから男も女もみんな見とれた。ただ、何故か煙突掃除人お決まりのシルクハットのような帽子だけは、祖父に譲ってもらったのでちょっと大きすぎるのだが。 握手を求める人々に笑顔で応えながら、チェリーは朝から晩まで張り切るのだった。 進む .
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8269.html
前ページ次ページゼロのチェリーな使い魔 フリオニールは急いで立ち上がり掃き出し窓を開けてベランダへ出ると 「フーケ!」 巨大ゴーレムの肩に座る人物の名を叫んだ。隣には白い仮面を被った男がいる。 「お久しぶりね」 フーケは憎き仇敵に再会したが今回は仲間もいるためか余裕の表情だ。 「なんであんたがここに!」 続いてベランダへ出てきたルイズは驚きの余り目を見開く。フーケは牢屋に繋がれている筈。 なぜラ・ロシェールにいるのか。前後不覚になるほどワインを飲んだ憶えはない。 フーケは二人が驚きを隠さないのを見て 「親切な人がいてね。あたしのような美人で優秀な人間は世の為人の為働かなくてはいけない と言って牢屋から出してくれたのさ」 満足そうに笑い脱獄を手助けした人物がいることを明かした。フリオニールは拳を握り締め 「ここに俺達がいるって何でわかった!?」 「このフーケ様の情報網を見くびらないでもらいたいもんだね。さぁ、挨拶はこの辺にして 今夜は牢屋に入れられたお礼をたっぷりしないとね」 「勝手に自爆したんだろうが!」 「そうさ、あたしは『破壊の杖』に負けたんであってあんた達に負けたわけじゃないよ!」 フーケの目的を問いただそうとしたが、フーケはこれが答えだといわんばかりにゴーレムの 腕を勢いよく振り下ろした。 ルイズとフリオニールは間一髪でゴーレムの拳を避けるが岩でできたベランダの柵は粉々に 砕け散る。二人はフーケの襲撃を仲間に伝えるべく駆け足で1階へと降りていった。 食堂へたどり着くとそこもまた修羅場であった。 大勢の傭兵が宿の玄関から現れキュルケ、タバサ、ワルドの3人と戦闘を繰り広げていた。 3人のメイジはテーブルを盾代わりにし魔法で応戦するも敵は絶妙の間合いをとり魔法が 当たらない位置から矢を放っている。 フリオニールはアイスシールドで飛んでくる矢を防ぎながらルイズを庇うようにして何とか キュルケ達の元へ到着しフーケ&ゴーレムと仮面の男が外にいることを伝えた。 「脱走とはやってくれるわね」 「復讐の鬼と化しているわ。すごい執念よ」 キュルケとルイズはかつての強敵の顔を思い浮かべて険しい表情をする。 「「土くれのフーケ」といえばアルビオンの元貴族だ。この傭兵もアルビオン貴族と関係の ある者達なのだろうか。しかし、この前僕が奴を尋問したときは大人しく応じていたのだが・・・」 ワルドはフーケが反省するフリをして脱獄を図ったことに困惑している。 フーケにもう一泡吹かせようとキュルケ達は奮起し立ち上がって魔法を唱えるが傭兵に 届くことはなく、次の瞬間、待ってましたとばかりに矢が一斉に飛んでくる。 どうやら敵は魔法の空打ちをさせて精神力を消耗させてから止めを刺そうとしているのだろう。 「参ったね」 ワルドは辺りを見回しため息を吐く。他の貴族の客はカウンターの下に隠れてブルブルと 震えていて宿のマスターなど負傷者も出始めている。名うてのメイジであるワルドでも 多勢に無勢で持久戦に持ち込まれては堪らない。 フリオニールは見境なく奇襲に打って出てきたフーケと傭兵に怒り心頭のようですくっ、 と立ち上がり 「こんなことをして何の意味がある!?バカな真似は止めるんだ!」 傭兵達に怒声をぶつけるがお構いなしに矢の雨は降り注ぐ。ルイズにマントを引っ張られ 尻餅をついたフリオニールはかろうじて矢を避けることができた。 「バカはあんたでしょ!傭兵が話し合いに応じるわけないじゃない!」 熱血漢な使い魔に注意をするルイズ。フリオニールは「ご主人様」の忠告を無視して再び立ち上がり 「大人しく引き下がれ!さもないと命をとる!」 傭兵達に最後通告を出した。止まない矢の雨。フリオニールは素早くしゃがみ矢を避けると 「命を粗末にする帝国兵みたいな奴らに何を言っても無駄みたいだな。仕方ないけど・・・」 覚悟を決めてアイスシールドを床に置きゆっくりと立ち上がる。矢の大群が襲い掛かるが タバサが『エア・シールド』の魔法で防いだ。フリオニールはタバサに礼を言うと即座に 『テレポ』の魔法の全体がけを傭兵達に向けて放った(ミンウの『テレポ』に憧れて熟練度を 3まで鍛えていた人の影響を受けやすいフリオニール)。 地面から水色の光線が無数湧き上がり傭兵達を直射した。 「そ、そんな!魔法が届かない距離にいる筈なのにっ!」 得体の知れない光線を浴びて身体がどうなるのか恐怖におののく傭兵達。 光線が止み視界が開けると先陣にいた二人の傭兵が忽然と姿を消していた。 「き、消えた!」 仲間二人が突然神隠し(?)にあい先陣の傭兵達は言葉を失う。 「俺の腕前じゃ二人しか消せないか。でも成功したから上出来かな」 フリオニールはまたしてもバクチに出たが、ハルケギニアに来てから魔法の成功率が高く なっているので高い精神と熟練を要する『テレポ』もいけるのではと感じていた。 「消したのか!?何をしたのだ!」 テーブルに隠れている為『テレポ』を見ていないルイズ達。ワルドは驚きと恐怖の混ざった目を しゃがんだフリオニールに向けて仲間を代表して問い詰めた。 「さぁ?俺の意見を受け入れて家にでも帰ったんじゃないかな?」 フリオニールは次元の狭間に飛ばしたという真実を隠しすっ呆けて返答した。本当のことを 言えばこの男は自身への警戒をさらに強くするだろう。 ワルドは苦虫を噛み潰したような表情をしたが、深呼吸をして冷静さを取り戻し 「・・・ここでの戦闘はフリオ君に任せよう。僕とルイズは一足先に桟橋へ向かう。 このような任務は半数が目的地にたどり着けば成功とされるのだからね」 またしてもフリオニール除外作戦を提案した。しかし、今回は状況が状況なだけに誰も ワルドに異議を申すものはいない。 キュルケ、タバサが頷きフリオニールはワルドの思う壺になるのを一瞬躊躇ったが渋々承諾する。 「ではせいぜい派手に暴れて目立ってもらおう。その隙に僕らは裏口から出る」 ワルドは自身の案が可決するとルイズの手をとり立ち上がった。 矢が飛んでくるがタバサの『エア・シールド』で防御する。その隙にフリオニールが再び 姿を現すと先陣の傭兵達は悲鳴をあげて何名か外へ逃げ出す者が出てきた。 今がチャンスとルイズとワルドは厨房に向かって走り始めたが、途中ルイズは顔を仲間達へ振り向け 「あんた達!絶対に死んじゃだめなんだから!」 精一杯のエールを送った。それをしかと受け取ったフリオニール、キュルケ、タバサは 「MP尽きるまで!」 「当たり前でしょ!」 「楽勝」 リーダーの檄にはつらつと応じた。 そして、ルイズとワルドは厨房を通過し通用口にたどり着く。ワルドはドアに身を寄せ 外に人の気配がないことを感じ取るとドアを開け一路桟橋へ向かった。 フリオニールは統制を欠いた傭兵達に『テレポ』の全体がけを放ち二人の傭兵を消した。 「じ、冗談じゃねぇ!あいつをよく見ろ!杖を持ってねぇじゃねぇか!」 残された先陣の傭兵達は悪魔に出会ったような怯えた目つきでフリオニールを見ると 一目散で外へ逃げ出した。 外で待機している傭兵達は宿の中で何が起こっているかわからず 「何してんだ、てめえら!だらしねぇ!」 「バカ野郎!消されてぇならてめえらが行け!」 仲間に文句を言うが中から出てきた傭兵達は錯乱状態で終には内輪で揉み合いの喧嘩を始めた。 「今よ!」 キュルケは一気に玄関まで走り出すとルーンを詠唱し『ファイアー・ボール』の魔法を放った。 しまった!の叫び声と共に炎に包まれる傭兵達。 「これも」 タバサは油の入った鍋を『レビテーション』の魔法でキュルケの元へ持ってきた。 「新しいレシピの誕生ね」 キュルケはタバサに微笑み再び『ファイアー・ボール』を唱えるとタバサは油を傭兵の 一団に向けてばら撒いた。 瞬く間に炎は燃え広がり辺り一体は阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。 「まったく、大騒ぎする程の炎じゃないっていうの」 ゴーレムの肩に座りながら様子見していたフーケは傭兵達の狼狽ぶりにため息を吐く。 「倒さずともよい。分散すればそれでよい」 白い仮面の男が無機質な口調でフーケに語る。 「結局あたしがやるしかないのかい」 フーケは大金を叩いてまで雇った傭兵が全く働かないことに苛立ったが(自身の財布から 支払ったわけではないにしても)、あの生意気なガキ共を自身の手で始末できるのだと気持ちを 切り替えてゴーレムを宿の玄関付近まで接近させるとその拳で玄関を殴りつけた。 キュルケとタバサはふわりとゴーレムの拳を避けてフリオニールと合流した。 壁の破片と埃が宙を舞う中、フリオニールは以前の対ゴーレム戦のように『スロウ』の 魔法で動きを封じようと提案したが、キュルケとタバサのリクエストにより『テレポ』を 使うことになった。 フリオニールは単体がけなので命中率も上がるだろうと楽観視し『テレポ』の魔法を唱えた。 例によって大量の水色の光線がゴーレムに直射する。 しかし、ゴーレムは姿を消さない。 (なるほど。「即死系」に耐性あり、と) とフリオニールは心でメモして外で不気味に佇むゴーレムを睨みつけた。 前ページ次ページゼロのチェリーな使い魔